スキンケアを選んでいると、必ず目にする 「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」という分類。
なんとなく、医薬部外品のほうが効きそう。
化粧品はやさしいけれど、物足りない。
そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
でも、この区分は「肌への相性」や「使い心地の良さ」を保証するものではありません。
今日は、その違いと、少し距離を置いて考えてみたい話をまとめました。
医薬品・医薬部外品・化粧品は、何が違うのか
まず前提として、この3つの違いは 「効く・効かない」ではなく、法律上の役割の違いです。
肌にとって希有な成分「セラミド」について
こちらの記事で、もう少し詳しく書いています。
▶セラミドが希有なワケ
医薬品は、病気の診断・治療・予防を目的としたもの。
効果や安全性について、厳しい基準で認められています。
医薬部外品は、治療ではなく「予防」や「衛生」「改善のサポート」を目的としたもの。
一定の有効成分を、決められた濃度で配合した製品です。

化粧品は、肌や髪を清潔に保ち、健やかに整えることが目的。
効果効能をうたうことはできません。
ここで大事なのは、医薬部外品は「医薬品より弱い化粧品」ではないという点。
あくまで「目的」と「表現できる範囲」が違うだけなのです。
医薬部外品に期待されている役割
有効成分とは何か
医薬部外品の特徴としてよく挙げられるのが「有効成分配合」という言葉。
これは、国が定めた成分を、決められた濃度で使っていますよ、という意味であって、
誰にでも実感できる強い効果を保証するものではありません。
「予防」「改善のサポート」という立ち位置
たとえば、
肌荒れを防ぐ、ニキビを防ぐ 、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ
こうした表現ができるのは、起きてしまったトラブルを治すのではなく、
起きにくくするためのサポートという位置づけだからです。
治療ではない
ここが、意外と見落とされがちなポイントです。
症状がはっきり出ている場合、 医薬部外品は「対処」ではなく「補助」に近い存在。
効きそう、安心そう、というイメージだけで選ぶと、 期待と現実のギャップが生まれやすいところでもあります。
医薬部外品=自分に合う、とは限らない理由
肌状態との相性
同じ有効成分でも、 肌が敏感な時期には刺激になることがあります。
とくに、 バリアが弱っているとき 季節の変わり目 睡眠不足やストレスが重なっているとき、
「効かせる設計」が、負担になることもあります。
成分の刺激
医薬部外品だから安全、というより、 安全基準は守られているけれど、刺激ゼロではない というのが正確な表現かもしれません。
続けられるかどうか
ヒリヒリする 、乾燥する、 使うたびに少し違和感がある
それが続くスキンケアは、 たとえ正しそうでも、長くは続きません。
私自身の話を少しだけ
実は私は、医薬部外品のスキンケアは合わないことが多く、 今使っているものも、すべて「化粧品」に分類されるものです。
どの有効成分がダメなのか、 皮膚科で成分表を一つひとつ検証してもらったわけではないので、 原因の成分はわかりません。
ただ、使ったときの感覚として、たとえば
・つけた直後は問題ないのに、時間が経つと乾く
・肌が少しピリッとする日が増える
・調子が悪いわけじゃないのに落ち着かない、
そんな小さな違和感が、重なっていきました。
乾燥しやすく、もともと敏感な肌だからなのか、 「効かせる設計」そのものが、今の自分には少し強いのかもしれない。
そう感じてからは、自分の肌が回答を出していると感じました。
スキンケアの世界では、 「どの成分が合わないのか突き止めましょう」とよく言われます。
もちろん、医師の診断が必要なくらいの肌荒れを起こした場合は、 突き止める必要はあると思います。
私の場合は、肌が出しているサインが一番明確でした。 理屈より先に「なんとなく嫌」という感覚で現れました。
「気のせいかも」 「医薬部外品なんだから大丈夫なはず」
そうやって流してしまうには、 私の肌の反応は、はっきりしすぎていました。
だから今の私は、 医薬部外品かどうかよりも、
つけたあと、肌が静かか 夕方まで乾燥しないか 何日か続けても、肌の状態が変わりなく調子がいいか、そんな基準で選んでいます。
結果的に、 選び続けているのは「化粧品」でした。
それが私自身の正解で今の肌には合っています。
化粧品という選択が、ちょうどいい場合もある
心地よさ
化粧品のいちばんの価値は、 肌が安心して受け取れることだと思っています。
毎日の継続
派手な変化はなくても、 毎日、無理なく使えること。
バリアを壊さない視点
何かを足すより、 「壊さない」「乱さない」
とくにエイジングケアでは、 この視点が効いてきます。
「どれを選ぶか」より、「どう付き合うか」
医薬部外品が合う人も、もちろんいます。
ただ、「医薬部外品だから安心」「効きそうだから選ぶ」ではなく、 自分の肌がどう反応するかを、ちゃんと見てあげること。その方がはるかに大切です。