ちゃんとケアしているはずなのに、なぜか疲れて見える。
清潔感はあるのに、若々しさを感じにくい。
そんな印象を持つ人が、以前より増えているように感じます。
年齢のせい、体質のせい、と片付けられがちですが、
実はそこに共通しているのは、
「全部やろうとしていること」かもしれません。
28歳のとき、はじめて感じた「違和感」
私がスキンケアを“足し始めた”きっかけは、
とても小さな違和感でした。
28歳の頃、ほうれい線あたりに
なんとなく突っ張るような感覚を覚えたのです。
見た目に大きな変化はなく、
それまでの人生で感じたことのない感覚でした。
今振り返ると、あれは年齢による、ごく初期の変化だったのだと思います。
「足せば解決する」と信じていた頃
その違和感をきっかけに、
私はスキンケアを次々と足していきました。
保湿を足す。
美白を足す。
エイジングケアを足す。
エステにも通い、
すすめられる美容ドリンクやアイテムも、
特に疑問を持たず取り入れていました。
当時は、
「何もしないより、やった方が絶対にいい」
そう信じて疑いませんでした。
でも今なら分かります。
—— その多くは、同時にやる必要はなかった、と。
当時の私は、
肌の変化を「タイプ」で理解しようとしていました。
→ 肌タイプでスキンケアを選ばなくていい理由
問題は「足すこと」ではなく「同時進行」
年齢を重ねると、
肌の変化に気づきやすくなります。
だからこそ、
・保湿も
・美白も
・エイジングケアも
・マッサージも
・サプリも
すべて同時にやろうとしてしまう。
でも問題は、
美容を意識すること自体ではありません。
問題は、
肌が処理しきれないほどの刺激を、
休みなく重ねてしまうことです。
正解を集めるほど、
スキンケアは続かなくなることもあります。
→ 成分重視と使い心地重視、どちらが続くか
やりすぎた肌は、回復する時間を失う
朝も夜もフルコース。
成分は増え、
触る回数も多くなる。
すると肌は、
回復する前に次の刺激を受け続ける状態になります。
その結果、
・くすみ
・赤み
・ゴワつき
といった変化が現れやすくなります。
これは老化というより、
「疲れて見える状態」に近いもの。
老け見えの正体は、年齢そのものではなく、
やりすぎによる疲労であることも少なくありません。
「ちゃんとしよう」とする人ほど、疲れて見えることがある
不思議なことに、
美容に手をかけている人ほど、
どこか力が入った印象になることがあります。
それは、怠けているからではなく、
真剣だからこそ起きること。
でも肌は、刺激よりも、
回復できる時間を必要とすることがあります。
この視点が抜け落ちると、
一生懸命なのに、なぜか疲れた雰囲気が残ってしまうのです。
何もやらない、という話ではありません
もちろん、何も気にかけずに過ごすことが
正解だと言いたいわけではありません。
肌がカサカサと荒れたまま、
髪がパサパサのまま、
身なりも気にしない。
それを「自分らしさ」とする生き方と思う人もいますが、
年齢を重ねるほど、生き方は自然と見た目や佇まいに表れていきます。
それでも、「全部は」やらなくていい
大切なのは、
・本当に必要なことだけを残すこと
・肌が休める余白をつくること
そして、
「今はこれだけでいい」と
自分で決められることです。
いつまでもきれいでいたいと思う気持ちは、
とても自然で、大切なもの。
私自身、
品のある美しさを持った女性でいたい
という思いはこれからも変わりません。
だからこそ、全部をやろうとしない。
引き算する勇気が、結果的に大人の肌と雰囲気を
いちばん美しく見せてくれる。
今は、そう感じています。
足すことをやめたとき、肌は静かに落ち着き始めます。
“壊さない美容”の全体像はこちらでまとめています。
▶40代からのエイジングケアは「守る」ことから始める