「夜10時から2時は、肌のゴールデンタイム」
そんな言葉を、一度は聞いたことがあるかもしれません。
でも現代の生活の中で、
その時間に必ず眠ることができている人は、
どれくらいいるでしょうか。
仕事、家事、スマートフォン。
私たちの暮らしは、昔とはまったく違うリズムで動いています。
今回は、
「ゴールデンタイム=時間」という考え方を一度ほどいて、
今の生活に合った“肌と体が回復する睡眠”について考えてみたいと思います。
睡眠の「ゴールデンタイム」はどこから来たのか
いわゆる「午後22時〜午前2時がゴールデンタイム」という説は、
昔の生活リズムを前提にした考え方です。
照明が今ほど発達していなかった時代、
人は日没とともに活動を終え、
自然と早い時間に眠りについていました。
その結果、
深い睡眠が夜の早い時間帯に集中しやすかった。
そこから、
「この時間帯が大事」というイメージが広まったと考えられています。
成長ホルモンは「時間」より「入眠後」に分泌される
美肌や健康と深く関わる成長ホルモンは、
「何時に寝たか」よりも、眠り始めてからの質に影響を受けます。
特に重要なのが、入眠後およそ3時間。
この時間帯に深い睡眠(ノンレム睡眠)がしっかりとれていると、
成長ホルモンが分泌されやすくなります。
つまり、
夜11時に寝ても、0時に寝ても、2時に寝ても
入眠後に深く眠れていれば、肌や体の回復は、きちんと起こります。
今の生活で、無理に早く寝なくていい理由
「早く寝なきゃ」と焦ることで、かえって眠れなくなってしまう。
そんな経験はありませんか。
睡眠において、ストレスは大敵です。
無理に時間だけを合わせようとして、緊張したまま布団に入るよりも、
自分の生活リズムに合った時間に、自然に眠りに入るほうが、
結果的に質の良い睡眠につながります。
「ゴールデンタイムを逃した」と思わなくて大丈夫。
大切なのは、眠りの“中身”です。
年齢とともに「眠る力」は変わっていく
年齢を重ねると、寝つきが悪くなったり、
夜中に目が覚めたりすることが増えてきます。
睡眠も、体力のひとつ。
年齢とともに、若い頃と同じようにはいかなくなります。
私自身、20代のころは、休みの日なら10時間くらい平気で眠れていました。
しかも、途中で目が覚めることもほとんどなく。
今思うと、あれも「若さ」だったのかもしれません。
でも、若い頃と比べて落ち込む必要はありません。
今の年齢の、今の体に合った眠り方を見つけることが大切です。
睡眠は、肌の回復とどう関係しているのか
眠っている間、体の中では修復作業が行われています。
成長ホルモンの分泌によって、傷ついた細胞が修復され、
新陳代謝が促されます。
睡眠不足が続くと、この回復が追いつかず、
肌のくすみや乾燥、トラブルとして表に出てきやすくなります。
睡眠は、特別な美容法ではありませんが、
もっとも基本的で、欠かすことのできない“回復の時間”です。
肌の回復という点では、
酸化との関係について整理した記事もあります。
▶肌は酸化で老け、年齢とともに酸化しやすくなる
大切なのは「何時に寝るか」より「どう眠るか」
決まった時間に眠ることよりも、
自分にとって無理のないリズムを続けること。
・眠る前にスマホを見すぎない
・部屋を暗くする
・頭と体を少しずつ休息モードに切り替える
そんな小さな工夫の積み重ねが、睡眠の質を高めてくれます。
睡眠は、健康な肌づくりに欠かせないもの。
新陳代謝を促し、シミやしわの予防にも、静かにつながっていきます。
「何時に寝なきゃ」と縛るのではなく、
あなた自身が心から休めていると感じるサイクルを見つけて、
良質な睡眠を心がけてみてください。